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名古屋競馬の最高齢出走馬/夢と希望乗せ駆ける ヒカルアヤノヒメ /全国からお守りや手紙

2022年10月12日(水) AM5:00 EX) [有料会員限定]649文字

ヒカルアヤノヒメとオーナーの三原公子さん(左)、井上哲調教師(右)ら=5日、弥富市


 国内最高齢出走記録を持つ”姫”が名古屋競馬(弥富市)にいる。多くの競走馬が10歳前に引退する中、18歳5カ月17日のヒカルアヤノヒメが、9月27日のレースで金字塔を打ち立てた。人間なら60~70歳に当たるが、食欲は旺盛。衰えを知らぬ姿に「希望をもらっている」とファンレターも届く。オーナー三原公子さん(75)は「次の夢は20歳まで元気に走り抜くこと」と意気込む。
 10月のある日、姫は同市の厩舎(きゅうしゃ)で好物のニンジンをぱくぱくと食べていた。見知らぬ人間が来ても落ち着き払い、頭をなでればほおを寄せる。三原さんは親しみを込め「アヤちゃん」と呼ぶ。「おとなしい子」だという。
 2006年に中央競馬でデビューしたが勝てず、名古屋競馬など地方で走り続けた。三原さんの母がオーナーだったが、3年前に他界。「まだ走れるのに引退はかわいそう。母の形見。かわいくてしょうがない」と引き受けを決意した。厩舎に足しげく通い見守った。
 「走るだけが目標じゃない。やっぱり勝ちたい」。井上哲調教師(73)はそう語る。最大の武器はスタートの良さで、現在は千メートル以下の短距離戦が中心。「ゲートをすっと出て、先行して粘ればチャンスはある」と諦めていない。
 インターネット投票の普及で地方競馬の映像をどこでも見られるようになったこともあり、ファンが増加。全国から無病息災のお守りが届いたり、闘病中の女性から「励みになる」と手紙が来たりする。三原さんは「私もアヤちゃんも健康第一。まだまだ一緒に元気に頑張れそうかな」。

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