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創立60周年記念特集/共に考え、共に成長する中小企業の応援団/~個々の企業(みんな)が輝く津島(まち)づくり~/愛知県下14番目に創立/会員とともに解決に取り組み成長/みんなが輝く津島づくり/津島商工会議所会頭 伊藤 彰浩/フジの花に発展の願い込める/創立から70年代

 津島商工会議所は創立以来、中小企業の地域総合経済団体として、存在感を放ってきた。制度の発足、イベントの実施などさまざまな事業を展開してきた。時代の要請に合わせて事業を変えるとともに、創業支援、ご当地検定、特産品推奨など継続的に必要な事業も行っている。コロナ禍では会員数の増加がみられ、物価高など厳しい経営環境の中、津島商工会議所への期待が一層高まっている。これまでの津島商工会議所の60年間の軌跡を振り返る。

2022年10月12日(水) AM5:00 EX) [有料会員限定]2,903文字

起業家を育てるため、毎年実施している「あまつしま創業スクール」の様子

2016年度の津島優良特産推奨品の認定式に出席した関係者ら

「津島の達人」の公式テキストや問題集。受験生はテキストや問題集で勉強し、検定試験に臨む

創立60年を迎えた津島商工会議所

フジの花を入れた創立60周年のロゴマーク


 津島商工会議所は昭和37年8月15日、愛知県下14番目の商工会議所として発足し、現在に至っています。
 その間、オイルショック、バブル景気とその崩壊、リーマンショック、東日本大震災など、日本経済を大きく揺るがした様々な出来事が起きました。
 こうした中において、当会議所では、地元商工業の振興・発展及び地域活性化という使命を果たすため、その時代の変遷に合わせた事業活動に全力で取り組んでまいりました。
 この60年に及ぶ事業活動を滞りなく進めてこられたのも、ひとえに歴代の会頭・役員・議員の皆様を始め、国・愛知県・津島市などの行政機関、日本商工会議所始め県内各商工会議所や各種支援団体などの皆様方のご指導とご協力の賜物であり、敬意を表しますとともに深く感謝申し上げます。
 昨今の地元中小企業、特に小規模事業者の経済活動は、新型コロナウイルス感染症の影響に加え、原油・原材料費の高騰などにより、大変厳しい状況となっています。
 こうした地元事業者に対する取り組みについて、主なものをご紹介いたします。
 国・県等から出されます各種補助金、給付金等につきましては、相談窓口においてしっかりとその役割を果たすとともに、「資金繰り」やアフターコロナも見据えた「事業の再構築」のアドバイスなども行っています。
 更に、市民の生活応援と厳しい経営が続く地元店舗等への販売促進のため、津島市の委託を受け、「津島市プレミアム付商品券事業」を実施しています。
 また、昨年度、「頑張ろう津島!応援スタンプラリー」と題して、買い物や飲食ごとにスタンプを押し、抽選で津島の特産品があたる事業を実施しました。
 今年度は、「商品・サービス魅力発信支援事業」と題して、事業者自らが作成した商品やサービスを紹介する動画をユーチューブにアップするとともに、クイズラリーにより視聴者に来店を促す事業を実施します。
 社会・経済情勢がめまぐるしく変化していく中、地域総合経済団体であります商工会議所の果たすべき役割は、ますます重要となってきています。
 津島商工会議所といたしましても、『共に考え、共に成長する中小企業の応援団~個々の企業(みんな)が輝く津島(まち)づくり~』これを今後10年のスローガンとして、活力ある津島を目指し、会員各位とともに役職員一同、一丸となって取り組んでまいります。
 津島商工会議所は愛知県下14番目の商工会議所として1962年8月に創立した。津島市は高度経済成長期を背景に、地場産業の毛織物業を中心に栄えていたが、一層の発展を目指すには中小企業を総合的に後押しする経済団体が必要だった。中小企業に関する施策の基本理念・基本方針を定め国、地方公共団体の責務を明らかにする法律「中小企業基本法」が63年に制定され、全国的にも中小企業支援の機運が高まっていた。
 津島商工会議所は70年に特定退職金共済制度を発足、71年に労働保険事務組合を設立するなど、中小企業の福利厚生充実や事務処理軽減をサポートしてきた。 商工まつりの発展
 80年代に入ると、モータリゼーションの進展や大規模商業店舗の台頭を受け、小規模店舗の経営環境が激変する。まちの小規模事業者を守るため、津島商工会議所は81年に「津島市大規模小売店舗の出店凍結」を宣言。88年には津島商工まつりを初めて開催し、「津島産業まつり」、「津島産業フェスタ」と名称を変え、企業物産展などを通じて会員の販路開拓やまちのにぎわい創出を後押ししてきた。 新産業創出へ
 90年代からはバブル崩壊、日本企業のグローバル化などで地場産業の毛織物業が低迷するなど、産業構造の変化が津島市経済にも押し寄せてきた。
 津島商工会議所は2005年10月に、創業人材育成事業「つしま創業塾」を開催。起業家を育て津島市に新産業を興すことで、地域経済の発展に寄与しようとした。現在はあま市にも拡大し、「あまつしま創業スクール」として実施している。地元金融機関とも連携し、起業検討者または起業まもない人を対象に、専門家が創業に必要なノウハウを提供する。これまで延べ292人が参加し、起業家を輩出している。最近では女性の社会進出に伴い、女性向け創業スクール・交流会も実施する。 まちゼミ開催
 また、流通システム、ライフスタイルの変化、デフレ経済の長期化などに伴い、小規模店舗の経営環境が2000年ごろから一層厳しくなった。津島商工会議所は小規模店舗の販路開拓を後押しするため、09年2月にまちゼミ「まちの学び屋―まち学―」を開催。各商店が独自に企画を立て接客することで、集客増や店舗の魅力発信に貢献した。 ご当地検定実施
 同年6月には、津島市のご当地検定である第1回信長の台所歴史検定「津島の達人」を実施した。津島市の魅力を市内外に広め、市内観光スポットを訪ねてもらうなど、まちに人を呼び込むためだ。当日は247人が受験。後に初級コースに上級コースを追加、小学6年生対象のジュニア版やウエブ試験の実施などに発展した。公式テキストを読むなどして、津島市の歴史に関心を持つ人は着実に増えている。 特産品推奨
 さらに津島市の魅力を高めるため、津島市に縁がある織田信長を活用し、12年2月に「信長めし」と冠した地元メニューを開発した。
 14年7月には、物品にも地元ブランドの対象を広げて、津島優良特産推奨品事業を開始。津島市の伝統と文化を感じさせる食品や物品を有料特産品として認定する制度だ。津島商工会議所はチラシ、地域イベント、会議所ホームページなどで推奨品のアピールを後押しする。
 初年度では21品を認定。現在、津島市のふるさと納税返礼品にも活用され、55品目が認定を受けている。
 特産推奨品の販路開拓に寄与するとともに、津島市の魅力を高め観光産業振興にも貢献している。 スローガン
 津島商工会議所は創立以来60年、中小企業や地域経済の発展に向け、積極的に事業を展開してきた。今年、創立60周年を迎え、今後10年のスローガン「共に考え、共に成長する中小企業の応援団~個々の企業(みんな)が輝く津島(まち)づくり~」を策定した。
 会議所が会員と同じ目線で会員の経営課題を考え、会員とともに解決に取り組み成長する意味を込めた。その結果、各会員が元気になり津島のまちが輝くために、「会議所が会員をサポートする」という決意の表れでもある。 ロゴマーク
 創立60周年記念のロゴマークも策定した。津島市の象徴的な花「フジ」を入れ、下部の水色は川をイメージする。「60」の「0」の湾曲形状は、上に向かい今後発展していく願いを込めている。

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