企業情報

悪材料多くほぼ全面安/11日市況

2022年10月12日(水) AM5:00 EX) [有料会員限定]915文字


 【東京】ほぼ全面安。平均株価は大幅続落し、3日以来の安値となる2万6400円台で終わった。一時740円余り下げた。前週末発表の米雇用統計の堅調を受け、高インフレが続きかねず、大幅利上げの継続は必至と警戒した。米政府の対中ハイテク規制強化やロシアによるウクライナ全土への一斉攻撃など悪材料が多かった。東エレク、日電産の電機株が下げ、ホンダ、三菱自の自動車株も軟調。半面、JAL、ANAの空運株は買われ、高島屋、東ガスが個別に高い。スタンダードは続落。名村造が値下がりし、湖北工業は堅調だった。
 ▽10月に株価が急落すると「やはり不吉な月と感じる」(ネット証券)。ニューヨーク株が暴落した「ブラックマンデー」は1987年10月19日。翌日の東京株も暴落した。戦前の29年10月24日は「暗黒の木曜日」。米株価が急落し大恐慌になった。ノーベル経済学賞受賞が決まったばかりのバーナンキ氏は大恐慌研究の権威。10月を巡る市場の印象は偏りそうだ。
 ▽半導体製造用の高性能モーターや産業用ロボットを手がける安川電が安い。前週末7日に2023年2月期連結業績予想を下方修正し、純利益を従来の525億円から515億円に引き下げたことが嫌気された。原材料や物流費の高騰が想定以上に響いているという。円安ドル高による業績上振れ期待が高かっただけに「失望売りを招いた」と準大手証券マン。
 ▽東ガスが堅調。一時2596円まで上げ、9月20日以来の高値となった。オーストラリアの液化天然ガス(LNG)プロジェクトに関し、四つの権益の売却額が数千億円の見通しと前週末に報じられた。同社は2023年3月期連結純利益予想を前期比3・9%減の920億円に据え置いているが「業績の上振れを期待した買いが入った」と大手証券マン。
 ▽建機のレンタルや販売を手がけるワキタが続落。前週末7日発表の2022年8月中間連結決算で、純利益が前年同期比6・2%増の17億円だったが、材料出尽くし感から売りが広がった。公共投資は底堅く推移し、民間設備投資も持ち直しの動きが見られるが、通期業績予想は据え置き。在阪証券マンは「資材やエネルギーの価格高騰の影響が懸念される」と指摘した。

関連記事

#その他 #その他
広告枠
広告枠