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 脱炭素、環境保全に力 /環境負荷低減に柔軟対応へ/エネルギー/中部のエネルギー各社が取り組み強化

■持続可能性追求  中部のエネルギー各社が、脱炭素化や環境保全の取り組みを強化している。環境負荷低減を重視する客先からのニーズは増えており、こうした社会の変化に迅速かつ柔軟に対応していく体制を整える。

2022年10月12日(水) AM5:00 EX) [有料会員限定]1,246文字

シーテックの新社屋「大高ビル」(名古屋市緑区)

電気を安定的に届ける工事など手掛けるトーエネックは、持続可能性の取り組みも推進する(イメージ)


 中部電力グループで配電線や電気設備工事など手掛けるトーエネック(本社名古屋市)は、電気を安定的に届けるため、配電線ルートの建設工事、保守・メンテナンスなどの工事を手掛けている。また、気候変動による事業への影響を重要な経営課題と捉え、サステナビリティー(持続可能性)の取り組みを推進している。気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)による提言に賛同し、グループで気候変動による事業への影響を想定。リスクマネジメントを強化するとともに、対策と事業戦略を一体化していくための取り組みを開始している。
 2030年度の売上高あたりの二酸化炭素(CO2)排出量を13年度比で46%以上削減するほか、2050年のCO2排出量ネットゼロの実現を目指す。
 中電グループで電力設備の工事や保守・点検などを手掛けるシーテック(本社名古屋市)は、名古屋市緑区に新社屋「大高ビル」が8月に完成した。情報通信本部や再生可能エネルギー事業本部など、分散している各事業本部を集め、高い技術力を結集し、営業力を強化する。順次移転作業に取り組み、10月1日付で本社機能を移転した。仰木一郎社長は「大高を拠点とし、今まで以上に社会インフラの構築、維持をしっかりと果たす」と話す。
 ■ESG経営推進
 各種の電設工事や電力工事を手掛ける川北電気工業(本社名古屋市中区)は、環境保全への取り組みに力を入れている。最新式の大型ノーポンプ式ブース(大気汚染対策)や産業排水処理プラント(水質汚濁対策)をいち早く導入し、地域と地球環境保全を積極的に推進。環境に負荷をかけないよう努める。
 また、ESG(環境・社会・企業統治)経営やSDGs(持続可能な開発目標)への取組みを推進している。客先への省エネ設備の提案・推奨や、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)に向けた再生可能エネルギー工事への積極的参画などを進める。
 ■省エネサービス
 ナゴヤホカンファシリティーズ(本社名古屋市北区)は、空調機器をはじめとする機械設備などの保守・点検から修理、緊急対応までワンストップで行い、顧客の「安心」、設備の「安全」、システムの「安定」を提供する。
 省エネ法特定事業者の「エネルギー管理指定工場」を中心に、「初期投資ゼロ」の省エネルギーチューニングサービスを展開。経験豊富なエンジニアが熱源等の個別設備やシステム全体を検証し、運用方法の改善などでの省エネを実現する。
 電気設備工事業大手のきんでん(本店大阪市)は、グループ全体で2026年度の成長ビジョン「連結7千億円規模の経営」を目指し、中期経営計画を展開している。事業戦略については、カーボンニュートラル社会を見据えた再生可能エネルギー工事の拡大など、新しい分野にも挑戦していく。

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