企業情報

窯 業/ 培った技術で新たな挑戦を続ける森村グループ/超音波振動を利用した/ドレッシング装置発売

 脱炭素への機運の醸成や世界的なインフレなど、社会情勢は大きく変化している。厳しい環境の中でも、森村グループ4社(ノリタケカンパニーリミテド、TOTO、日本ガイシ、日本特殊陶業)は、22年3月期連結決算で全社が前期比増収増益となった。今後も培ったセラミック技術を携え、新たな挑戦を続けることで、時代の変化に対応する構えだ。

2022年10月12日(水) AM5:00 EX) [有料会員限定]1,742文字

ソニックシャープナー装置外観

ネオレスト「LS」など3商品

恵那市内に設置された恵那電力の「NAS電池」

新サービス「さんぽタッチ」


 ノリタケカンパニーリミテドは、超音波振動を利用したドレッシング装置「Sonic
 Sharpener(ソニックシャープナー)」を発売した。
 ドレッシングとは、研削・研磨加工で使用される砥石の研削性能を維持するために欠かせない作業であり、摩耗や目詰まりなどで低下した砥石の切れ味を回復させる役割を持つ。ベアリングや自動車部品の加工で用いられる、高硬度砥石や大型砥石のドレッシングでは、切れ味向上や使用する工具「ドレッサ」の長寿命化などが課題となっていた。
 新たに開発されたドレッシング装置「ソニックシャープナー」では、ドレッサ部分が毎秒4万回の超音波振動をすることで、従来に比べて鋭利な切れ刃が砥石に生成するため、被削物の研削焼けを抑制できる。また、ドレッシング時の摩擦やドレッサの発熱が低減するため、ドレッサの寿命が約2倍に伸びるとともに、安定した加工が可能になることも特徴だ。 ウォシュレット一体型 「ネオレスト」を拡充
 TOTOは今年8月、ウォシュレット一体型便器「ネオレスト」シリーズのラインアップを拡充した。ネオレストは、ウォシュレット一体型便器の最上位グレード。こだわりのあるデザインと、清潔機能などのテクノロジーの両立が強みだ。
 新たに追加したのは、「LS」。便器部に継ぎ目がない、フルスカート形状で、空間での調和や質感を追求し、色や素材、表面加工にまでこだわった。テクノロジー面では、新機能として便座裏に「きれい除菌水」のミストをかけてきれいを長持ちさせる「便座きれい」を追加した。
 TOTOは今年、12年ぶりに、主要ジャンルの新商品を同時投入した。カウンター付きトイレ手洗い器「レストルームドレッサープレミアムシリーズ」は、暮らしに合わせてパーツやカラーを組み合わせられる。また、石材をモチーフとした、高級感のあるデザインのトイレ床材「ハイドロセラ・トイレフロアJ」は、防臭機能などとデザイン、施工性を両立した。 新電力の環境価値利用 地域活性化の実証実験
 日本ガイシと恵那市、リコー(東京都)、IHI(東京都)の4者は、地域新電力の恵那電力(恵那市)の発電などを通じて得た二酸化炭素(CO2)削減に伴う環境価値を利用して、地域経済を活性化する実証実験を今月から始めた。
 恵那電力は、日本ガイシや恵那市などが21年に設立。太陽光で発電した電力を公共施設などに供給している。また、日本ガイシの電力貯蔵用蓄電池「NAS電池」を設置しており、安定的な電力供給を図っている。
 実証では、発電された再生可能エネルギーの自家消費を通じて恵那市が得た環境価値を、国がCO2削減量として認証し、売買ができる「J―クレジット」に変換して、市内の事業者に販売する。事業者は、環境に配慮した商品を創出し、恵那市の環境ブランド向上につなげる。将来的には事業を通じて得た市外からの資金還流で、さらなる再エネ導入などにつなげたい考えだ。 社会課題の解決貢献 新規事業創出めざす
 日本特殊陶業は、30年度までの長期経営計画の中で、世界が抱える課題解決に貢献できる新規事業の創出を掲げている。環境・エネルギーをはじめ、モビリティ、医療、情報通信に幅広く取り組んでいる。
 その一つが、離れて暮らす祖父母などが出かけた際に、その家族に通知が届くサービス「さんぽタッチ」だ。祖父母が外出時や帰宅時に専用のタッチパッドにスマートフォンをかざすと、離れて暮らす家族に、通知が送られる。また、祖父母のスマートフォンには、出かける際に孫の声などが、帰宅時には、登録した家族の音声や画像が届く。
 
 コロナ禍の行動制限のなかでも家族を近くに感じ、健康のための日常の運動を促す狙いだ。
 タッチパッドなどのスタートキットの販売価格は税込4980円で、サービス利用料は月額500円または年額5千円(ともに税込み)。

関連記事

#中部圏 #名古屋
広告枠
広告枠